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みかんハウスの物語 はじまりはじまり

かわにしです。

賃貸住宅経営の経験なんて全くない自分が、色々あって新築のシェアハウスを作ることになりました。

新京成線の常盤平駅から徒歩3分ほどの場所に、家族が持つ270㎡ほどの土地があります。そこには平屋の賃貸住宅が3棟建っていました(写真参照)が、老朽化し空き家になると、

「一括借り上げのアパートを新築しませんか?」

という内容の電話が家族のもとに複数の大手業者から頻繁にかかるようになっていました。2012年の秋ごろのことです。

みかんハウス建設前に立っていた賃貸住宅

みかんハウス建設前に立っていた賃貸住宅

都心に1時間以内で行ける。客観的に見ればアパートを建てるには悪くない土地なのかもしれません。一括借上げの新築アパートの場合、建築から、登記、賃貸の経営など何から何まで業者がやってくれます。10年は固定された家賃の支払いを約束してくれるので、リスクも少ない。契約さえすれば、土地という資産が収益を生み続けてくれる。
決して悪い話ではない・・・と思う反面、「それでいいのか」という疑問、あるいは違和感が自分の中でどんどん膨らんでいきました。

「うまい話には裏があるに違いない」というところから始まって、
「10年間家賃保証できるほどの収益性のあるビジネスならば自分でやってみたい」
「すべてを業者に任せてしまって、自分たちは何もすることができないのはつまらない」
など、色々な思いが駆け巡り、自分でやってみようという思いが少しずつ生まれてきました。

色々な思いのなかで、一番ひっかかったこと。それは提案されたアパートが自分には全く魅力的に思えなかったこと。万が一、空き室が埋まらない事態になったときに、自分でそのアパートに住みたいと思えるか。

9年間一人暮らしの経験をして、正直寂しい思いをすることは少なくありませんでした。同じ場所に4年も住んでいるのに、町内会には入らず、回覧板も回ってこない。お隣さんと挨拶ぐらいはするけれども、それ以外の住人の人は挨拶もしない。コンビニが冷蔵庫代わりで何でも簡単に手に入るから、快適と言えば快適。でも一人で食べるコンビニの弁当は、味が良くても心はなんだか満たされない。それは心から幸せだと思えるような暮らし方ではありませんでした。そんな生活はもうしたくない。そんな生活をする住まいを作りたくない。

「自分が本当に住みたいと思える賃貸住宅を作ろう」

こうしてシェアハウスづくりの長い物語がはじまりました。