常盤平は団地とともに歩んできた街です。
昭和30年代、東京都心の住宅不足を解消するために、近郊に多くの大規模団地が作られました。
常盤平団地はその最初の団地の1つとして千葉県松戸市に作られました。
常盤平団地というと、住民の高齢化や孤独死などで話題になり、あまりいい印象を持っていない人もいるかもしれません。しかし、実際に自分の足で常盤平のまちを歩いてみると、お年寄りの人たちが街を離れない理由もわかるような気がします。
ー自然との調和がはかられた緑あふれる街並み
ー地形に合わせ作られた滑らかな曲線を描く道路
ーテトラポッドのような形をしたスターハウス
常盤平の街には、古き良き昭和の時代の開発者たちの熱い思いが込められていることがわかります※。
多くの人が利用する駅前に行けば生活に必要なものはほとんど手に入ります。
街の北西には「21世紀の森と広場」という里山の自然を残した大きな自然公園があります。隣接するコンサートホール(森のホール21)や県立西部図書館も歩いて行けます。
かつてほどの活気は今はありませんが、団地の人たちも商店街の人たちも街を元気にしようと頑張っています。
※ 1962年には常盤平の街が日本都市計画学会賞を受賞し、新京成線に沿って東西に延びる「さくら通り」は『日本の道100選』、常盤平の駅前から南に延びる「けやき通り」は『新・日本の街路樹100景』に選ばれています。
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© Yukikaze1234, 2014「広大な芝地」