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心地よさをつくる空間と素材の工夫


設計担当のStudio PRANA林美樹です。

みかんハウスは無事竣工、入居までの準備期間にはいりました。

 

ここのところ、見学会を何回か開催しているのですが、みかんハウスに足を踏み入れたとたん、ほとんどの方がこう言ってくださいます。

「わあ〜、気持ちいい!」

なぜ、みなさんにそう感じて頂けるのか、私なりにちょっと解説したいと思います。

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まずは、玄関で靴を脱ぎ、床に上がった時の足の裏の感触です。杉の3センチの厚みがある床材は、やわらかく、冬でもさほど冷たく感じません。表面をコーティングするウレタンなどの塗装はせず、蜜ロウワックスだけで仕上げています。

色もまちまち、節のある材料ですが、自然のものですから当然です。傷はつきやすいかもしれません。でも無垢材ですから、それも味わいとなってくれるはずです。

 

そして、新築の建物とは思えない、いいにおいがします。

新しい建物の中に入ると、塗装やコーキング、あるいは合板等の嫌な匂いが残っていることが多々あります。みかんハウスはそういったシックハウスの原因となる材料の使用を最小限にしています。
壁の塗装も水性塗料、コモンルームは漆喰仕上げです。そのため、杉のいい香りが建物中に漂っているのです。

 

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階段を上ると、天井の高いホールが目の前に広がります。高窓からの光が白い壁に反射して、明るく開放感があります。この高窓は、一部開閉出来て、夏場の熱気を逃し、通風のために大変有効です。

もちろん、十分な採光も確保してくれますので、日中は照明が不要です。実は、この自然通風、自然採光というのは、当たり前のことのようですが、戸建て住宅ならまだしも、集合住宅ではなかなか実現しにくいことなのです。通風には最低2方向に窓が必要となりますし、採光も隣家が迫った都市部では難しい場合が多いものです。

 

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みかんハウスは、かなり窓が大きめです。そのためどの居室も昼間照明は不要ですし、季節の良い時期は、開放して風を通し、気持ちよく過して頂けます。小さな部屋で窓が一方向しか取れなかったところは、トップライトだけでなく、廊下側の欄間から通風が出来る様になっています。

これが可能なのは、シェアハウスだからともいえます。

それぞれの個室のプライバシーをしっかり確保する従来型の集合住宅ではできないことです。お隣さんが廊下を歩く音は聞こえますけども、知っている関係ですから大丈夫ですね。

 

そして、皆さんが感動してくださるのは、二つのコモンルームのキッチン。料理好きなら、早速腕をふるいたくなる、大きなアイランドタイプ。そのキッチンも収納も、無垢の杉(板材をはぎ合わせたものです)で出来ています。
「キッチンは汚れやすいから、掃除しやすい材料でつくるべき」という考えから、世の中のキッチンは新建材や樹脂系のものでつくられていますが、みかんハウスは違います!丁寧に使いながら、使い込んで良い味わいになることを楽しんで下さい。

 

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そうそう、浴室の壁が桧板張りであることをお伝えし忘れました!

11月7日〜8日はみかんハウスでの宿泊体験も出来るようです。
さあ、みかんハウスの気持ちよさを是非とも体感してみて下さい!
(但し、出来たばかりで建物が暖まっていませんので、個室に泊まる方は暖かい服装でお越し下さい)